クラシックデビュー

小、中学生の時は兄貴の影響でもっぱら洋楽。高校に入り、クラブで遊ぶようになってからはトランス系の音楽を好むようになり、高校3年生あたりから週末の夜になるとバイトの友達とレゲエのクラブにいりびたってました。アメリカ渡米後はスノーボードにはまり、スノボのビデオに使われるロック系の音楽を聴く様になりましたが、その当時絶対に聴かないと思っていたのがカントリーミュージッククラシック音楽
でも30歳を越えた辺りから、今まで聴いていた音楽がどれもうるさく感じるようになり、35歳辺りからジャズとクラシックに手を出します。子供もいるし、敷居が高いと思っていたクラシックのコンサートですが、今回思い切って初チャレンジしてきました。


クラシックの素人としてまず最初に思ったのが服装。イメージだとタキシードに蝶ネクタイといったイメージがあるのですが、フォーマルなスーツなどは送った貨物の中にあるので、とりあえず手持ちの服で綺麗なものをえらんで着ていきました。会場に着くと年齢は子供から老人幅広く、女性はドレスを着た人が目立ちます。男性はビシッと正装している人もいましたが、殆どが小奇麗なカジュアル。なんとか第一関門クリアです。ちなみに席は一列目の端寄り。格闘技観戦ならVIP席なのですが、クラシックの場合は音が偏るし、反響しにくい場所なので一番悪い席といえるかもしれませんね。

「1910」と題されるオーケストラに有名なバイオリニストの"Feng Ning"が参加しています。写真がピンボケしてますね。

コンサート会場はシビックセンター内の一角にある「Wellington Town Hall」で行われました。会場内は小学校の体育館くらいの大きさです。



指揮者が登場し、演奏が始まった第一印象が「えっ!オーケストラってこんなに音が小さいの?」です。映画館の音響並みの迫力があると思っていたのですが以外に音が届かない。路上で一人でギターを演奏していても十分聞こえるのに、オーケストラであんな大人数でしかも一番前の席でこんなもの?と少しびっくり。音が繊細なのですね。素人でスミマセン。


よく音楽のドラマなどで「作曲家が意図、イメージしたものを感じ取って演奏しろ!」みたいな場面がありますが、まさに通り!音楽を聴いているだけなのに、映像を見ているかのように頭の中で、その情景が次々に沸いてきました。体の中に音が吸い込まれていく、とでも言いましょうか。生まれて初めての体験です。まずはオーケストラだけで演奏が40分間行われ、20分のインターバル(休憩)の後、真打のバイオリニストが登場し、さらに1時間の演奏の合計2時間。インターバルの間は演奏者が舞台から離れ、ホールの外でジュース、ワイン、アイスクリームの販売があります。でも何故この場所でアイスクリーム?


今回の感想はといいますと「芸術性の高いものを聴くと、心が癒される」です。次回はこれまた初のバレエに挑戦します。ウェリントンはアートの町でもあるので劇団や劇場が以外に多いのです。


(バイオリン通の人には失礼ですが)このドランクドラゴンの塚地のようなオジサンが数あるバイオリンコンクールで入賞し、ロンドンの名門音楽校、200年に渡る歴史の中で唯一の満点合格者のすごい人だそうです。(ソロで演奏しているせいか)たしかに、この人の音色だけは音のオーラのようなものを感じました。



(このビデオは当然違う楽団ですが)今回演奏したなかで一番良かったのが、DJ Tiestoのカバーで有名な「Adagio for Strings」。クラシックでもテクノでもこの曲は大好きです。